終演後劇場の外に出ると
なんとも清らかな音色を零しながら
風鈴売りのおじいさんが歩いていた。




二千円で
水色をした、小さな命の灯のような音色を買った。
傍の窓辺で奏でさせよう


電車に乗ってから、唐突に消え入りそうな影をした森のことを思い出した。
数ヶ月会っていないけど、彼の灯はまだ消えていないか…と。

楽日までにおじいさんにまた会ったら運命かもしれん。
森の分も買おう。
ご芳名
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