本日大学でテスト中の桜井から電話が掛かってきた。
「すみません、ノートを写メって送ってほしいんです」

大学のテストは大概が持ち込み可。
ハイスクールまでのテスト中何かを見たらカンニング、という概念はない。




「右側の書棚の…一番上の左側にオレンジと緑のファイルがあります」
「その緑のファイルを取ってください」
ああ、これですね




「表題が【基礎電磁気学1 演習】という項目を探してくれませんか」
「半分より後の方です」

ああっ…?




超探す。
物理や数学がまるで駄目なわたしには延々数式だらけのノートはまじないか呪文にしか見えん。
表題の日本語だけが頼り()

アッタワァ!!!!!!!!!
これですね!
ページ全体がきちんと入るように、ピンボケしないように写メる。




ひとつの例題の数式が数ページにも及ぶ
三行で済ませよ!




「その項目はまだ続きがあります」
ふぁっ?

「なんとかのなんとかっていう証明が…」
これか?
ここら一帯か?
これやろって数ページを写メって送る。

「これはまだその1でしかないんです」
あっ?
あっ?







延々こんなまじないが書かれたページとにらめっこしながら
十数ページにも渡って写メって送る。
もう許して…




ふう・・・お役に立てたん・・・・?
脂汗でたわ…


"なんでも持ち込み可の大学のテストで、外語学生はインド人を持ち込んだ"
"東工大生は物理学の教授を持ち込んだ"
みたいなコピペがたくさんあるけど、桜井は言う。

「大学のテストは参考書や専門書を持ち込んだところで回答を得られるものではない」
「学問だからね。教授だって解らない」

そんな学問が楽しいと感じる感性がわたしはよく解らない。


ちな、わたしの弟二人も理数出身で
下の弟に至っては物理学の博士号を取得している。

「ねーちゃんだってその血はちゃんとあるんだよ」
「やればできるんだよ」

そう言われるけど、やればできるってのは才能。
やる気がないのだからその才覚はまるでないのだよ。
ご芳名
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