きのうのお話な。


上野の立ち寄った店でラムを飲んでいたら
隣のテーブルに二人の男性のサラリーマンが座った。

まだ乾杯の飲み物も来ないうちから一方の男性が一方的に話し始めてんけど
声が大きいのと、連呼される相手の苗字のせいでいやでも耳に入った。

「スギヤマ、お前ダメだよ!」
「スギヤマ、もっと頑張れよ!」

向かいに座るスギヤマさんが一方的にダメ出しを受けている。
その返答が「うん…」「ああ…」と言ったタメ口で、ダメ出しは上司ではなく同僚なのだと思った。


「スギヤマ、お前はツメが甘い」
「なぜもう一歩先を考えない?」
「スギヤマ、お前に戦略はあるのか?」

スギヤマは完全に言われっぱなしで、短く返答をするだけだった。
一方的な叱咤は聞こえているだけでも正直気分のいいものじゃない。
また、スギヤマという苗字を連呼するせいで、スギヤマという名の知人が脳裏に浮かんで被る。

スギヤマはアマアマなの?
スギヤマはだめなこなん…?

スギヤマは、
スギヤマは…

もうやめたげて…!!!!




二人はそれぞれにパスタを食べていた。
スギヤマはジェノベーゼで、ダメ出しがクリームソースか。

ダメ出しも落ち着いた頃、
というか食事でお口が忙しくなった頃、
言われっぱなしだったスギヤマが、やっと自分から口を開いた。


「なぁ…」
「パスタ交換、しよ?」


んふっ!ってなったわwwwww

ダメ出しが「お、おう」みたいに言って
二人は皿を交換しパスタを啜り始めた。
スギヤマは幸福そうだった。

ああ、
スギヤマ、

ああ。
スギヤマ。

お前はダメだ。


なんか居たたまれなくなって、わたしはそっと席を立ちました。


文章にしてみるとまるで面白くなくて悔しいんですけど、
このやるせなかったおもいだけ、感じて!
ご芳名
コメント

「パスタ交換、、、しよ…?」
「……オマエ人の話ちゃんと聞
「このパスタおいしいね!(ニコッ」
「お、おぅ…」

問1
このあと二人が結ばれる確率を求めよ
ただし性別は考慮しないものとする


スギヤマとしあき 2014/02/06(Thu) 22:57

店を後にしたわたしは電車に乗って、知人の"スギヤマ"に連絡を取らずには居られずませんでした。
一方こちらのスギヤマは、にくが離れた!ミシッ!ミシッ!と騒いでいました。
スギヤマ…かわいそうな子。
ついわたしはそんな彼を、守ってあげたいとおもいました。

このわたしの気持ちをαiと仮定し、ダメ出しのその時受けたキュン感と戸惑いをβiとするならば、
αi=βi である。

このような証明では解答にならないでしょうか?
スギヤマみゆきちゃん 2014/02/07(Fri) 02:30

スギヤマって、みゆきさんの王子を思い出しました(笑)
につけ 2014/02/07(Fri) 12:16

奇遇ですね(笑)わたしもその方を思い浮かべていました。
スギヤマみゆきちゃん 2014/02/07(Fri) 15:38