いつもどんなときも
笑って真っ直ぐわたしだけを見ていてくれた。


いつも見ていてくれることに安心し切って
向き合わないことが多かったね。
帰ってこない日も多かったね。

朝帰りして目が合って
言い訳をしようとするんだけど
ぜんぶ許して笑ってる。
そんな優しすぎるところに苛立ったりもした。
怒ればいいじゃない！ってやつあたりもしたりした。

でもその優しさに甘えていたら
ふいにお別れの日が来た。


イマサラ後悔するの。
もう帰ってこない日々を後悔するの。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
その優しさに素直に向き合えなくて。





さようなら。さようなら。義経。
来世（来年）巡り合うことがあれば
真っ直ぐにその胸に飛び込むわ。



新しいカレは
前カレ直也みたいにドコ見てるかわからないタイプ。
義経とは違う。
そしてなんか、チカラ持ち…

追われるより追う恋のほうが火がつくけれど
もうこの年になると、激しく萌ゆる恋より穏やかな恋がしたいと思う。
イタイイタイはもうツラいんだよ。

ねえ哲哉、
いつかちゃんとわたしのことを見てね。
静かに、待ってる。待ってる。