起きたら18時―
毎度のことながら、起きたら夜ってのは切ないものだ。休日がこんなふうに終わっていいのか。しかもこれからほうこくしょ。それって休日とはいわへんやろ。

暗闇の中で携帯を見ると着信いっぱい。
その中で桜井からの着信

「塾講の帰りが11時半頃になります。飯は一度帰って済ませました」
「昨日作ったシチューがたくさんあるので食べてください。ぶどうもあるので食後にどうぞ」




炊飯器には麦飯、昨日のご飯だろうけどどんな飯より温かい。
土井志ば漬のしば漬けを盛りっと乗せる。あああ、旨い。風が語りかけるわ。

かぶと白菜のシチューには野菜がふんだんに使われていた。
にくは鶏挽き肉を使っていて、ああ、胃腸に優しい―


一人飯をしながら熱いものが込み上げる。あっついのはシチューだ。シチューを温めすぎたのだ。
ご芳名
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