韋駄天十八番(いだてんじゅうはちばん)。
このしと、ほんっとーーーいい役者。

出会いは
公演の一ヶ月とちょっと前、断腸の思いで役者を一人降ろしたことがあってん。
わたしのこの性格上、よっぽどのことがないと役を降ろす=クビにするなんてことできないんだけど
よっぽど問題のある方がいらした。


代わりに見つけてきたのが韋駄天。
初めの印象は、役柄にどんぴしゃ。
でも残り一ヶ月、時間もない。
台詞もカットするし
ダンスシーンは抜いてもいいし
出来る範囲でやってもらおうと思った。


ところが僅か一ヶ月の限られた稽古回数で
ダンスの振りを入れ歌を入れ
台詞も立ち回りも、スポンジに水を吸収するかのごとく入る。
打てば響く。
相手役えみちゃんの芝居もどんどんおもしろくなる。
逆にシーンが増えた。



 
SUGEEEEEE
アタマがいーのか、経験か。
ちん子もげた。


イメージの役者にどんぴしゃ、と思っていたことは間違いだった。
この人、どんな役でもこなすんだ。


キモい役を演らせれば誰よりも、とことんキモく
イケメンを演らせれば超絶イケメンになってしまう
人は外見じゃない
いかようにでも演じられるし観せることができるのだ、人は。
韋駄天を見ているとそう思わされる。


でも
彼のもっと凄いところは
ものっそい謙虚。
「おれ出来るし」「経験あるし」みたいな素振りを絶対に見せない。
誰に対しても「おつかれさまです」「よろしくお願いします」「ありがとうございます」
あたりまえのことをちゃんと言い、敬意を忘れない。


3年後くらいに演る時は
また絶対一緒に板に立ちたい一人。
ご芳名
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